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コンビニの肉まんは立派な「広東料理」?

ぐんまサポステでは先日「業種研究講座~外食業界~」が開催されました。1月、2月と二回にわたって開催される予定の第一回目です。

内容は……まず外食業界とはなにか、業界の動向について。それから、どんな種類があってどう分類されているかなどのカテゴリー説明でした。

動向としては、外食業界自体の売り上げ数は下がってきているということ、しかし他のスーパーやコンビニなど含めたフード業界の中では依然高い位置をキープしているということなどがわかりました。たしかに、外食は家で調理したり弁当を買って食べるより高いので、動くお金は多いな、と思います。

それから、最近の動きとして、高級志向と節約志向の二極化がある、ということでした。高級志向は品質重視の高価格ディナーなど、節約志向は価格重視のファーストフードや回転ずし、牛丼店など。ニュースなどで時々聞く「二極化」という言葉ですが、やはりここにもという感じですね。確かに、国道沿いなどを見ているとどんどん低価格のチェーン店が増えて、中間のお店、ライトなイタリアンや昔ながらの蕎麦屋さんなどは減っているように感じますね。

それから、外食の中ではどんなカテゴリーがあるのかの説明がありました。

「食堂・レストラン」「焼肉レストラン」「牛丼店」「ファーストフード」「料亭」「中華料理店」「和食レストラン」……書ききれません。というより覚えきれません。しかし、全部を暗記する必要はなく、「こんな風にいろいろある。分かれている」ということが伝われば、と思います。

地方にはあまりないので興味深かったのは、例えば「中華料理店」の更に枝分かれした「北京」「上海」「四川」「広東」などの細分化された店もあるということでした。そして、フカヒレや燕の巣など使ったりもするなんだか荘厳な「広東料理」に、ライトで身近な点心も含まれていて、意外でした。その点心の中の小龍包が日本人好みにアレンジされたものが中華まんだそうです。コンビニで手軽に買える肉まんには立派な?千年の歴史があったのですね。

あとは、サポステ世代の方が詳しいかも?な部類の「複合カフェ」も出てきました。複合……というとどんな堅い店?と感じそうですが、俗に「ネットカフェ」と称されるものたちです。カフェ×ネット、カフェ×漫画などと複合的なのでそう呼ぶのですね。ここ十年くらい(もっと?)は、ネットや漫画に更にプラスしてビリヤードやカラオケ、卓球なども付いている所が多いです。

あと、講座では出てきませんでしたが、宿泊の目的で使う人もいるそうですね。近頃は女性専用エリアを設置しているお店もあるようです。節約したい人には合理的かも知れません。先日の大雪の時なども帰宅困難になって使った人がいるのでは?と想像したりしました。

「複合カフェ」の目新しい部類として「ブックカフェ」というものも紹介されました。本屋さんとカフェがくっついているもの。そこでコーヒーを飲みながら読書ができるのです。その本はもちろん購入後のものだろう、と思いきや、買う前の本を読んでいいそうです。利用経験のある講師の話によると「染みが付かないよう無意識に気を使うからか、不思議と汚さないで読める」とのことでした。

あと、複合つながりだと、外食ではないですがコンビニ×○○なんていうのが、最近は増えてますね。「複合」流行りなんでしょうか?

 

普段は何気なく利用していて、美味しさと価格と雰囲気にばかり関心がいってしまう外食業界ですが、こうやって学んでみると「作っている側」の視点から見ている感じで新鮮さがあるのではないでしょうか。業界というものはものすごく大きい単位ですが、一人一人の人間が集まって作り上げているものです。あなたはどこに入って何の役割で業界を形作る一人になりたいですか?

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